大量のギター

機材が欲しいなら場所を空ける。手放すべき「不要品」の基準

新しいギターや高音質のオーディオインターフェイスが欲しい。でも、給料から数万円を捻出するのは勇気がいりますし、何より狭い賃貸の部屋にこれ以上モノを増やすスペースがありません。欲しいけれど、置く場所もお金もない。これが我々アマチュアミュージシャンの永遠の悩みです。

しかし、視点を少し変えてみましょう。あなたの部屋を占領しているそのモノたちは、実は形を変えた「現金」かもしれません。新しい相棒を迎え入れるためには、まず席を空ける必要があります。今回は断捨離を単なる片付けではなく、機材購入のための「資金調達」と捉え直してみましょう。自分のお小遣いを痛めずに欲しいものを手に入れる、錬金術の第一歩です。

今日の課題:給料から出さず「等価交換」で手に入れる

3万円の機材を買う時、汗水垂らして働いた給料から出すと思うと、どうしても躊躇してしまいます。「本当にこれが必要なのか?」「贅沢ではないか?」と罪悪感すら覚える慎重派の僕ですが、不思議なことに「不用品を売ったお金で買う」となると、そのハードルが一気に下がります。

これは無駄遣いではなく、資産の組み換えだからです。使っていないモノを、今必要なモノに変換する。この「等価交換」の考え方を持つだけで、機材購入の心理的負担は驚くほど軽くなります。

今日の目標は、部屋を見渡し、現役を引退しているにもかかわらず居座り続けている「埋蔵金」を見つけ出すことです。

やり方:保留にしない。「1年ルール」で仕分ける基準

何を残し、何を売るか。迷った時に僕が採用している絶対的な基準は、1年以上触っていないかどうかです。

機材・楽器類

かつて愛用していたエフェクター、マルチエフェクター、あるいは入門用のギター。1年間一度も通電しなかったなら、来年も再来年も使いません。「いつか使うかも」という場面は、経験上99%訪れません。それらが埃をかぶって価値を落とす前に、次の誰かに譲り、その対価を新しい機材の一部に充てましょう。

本・CD・ゲーム

本棚を圧迫している教則本や、クリア済みのゲーム。これらも意外と馬鹿にならない金額になります。数十冊まとめれば、シールドケーブル1本分くらいの資金にはなるはずです。

維持費がかかる大型のモノ(特にバイク)

ここが一番の狙い目です。例えば、学生時代に乗っていたけれど、社会人になって車移動がメインになり、アパートの駐輪場でシートを被ったままのバイクはありませんか?
乗らなくても毎年、軽自動車税や自賠責保険といった維持費(固定費)がかかり続けています。これは財布に穴が空いているのと同じ状態です。これを売却できれば、エフェクターどころか、憧れのギターが一本買えるまとまった資金になります。

NG例:「いつか使う」という呪縛で価値を下げる

最も避けるべきは、愛着という名の執着でモノを抱え込み、結果としてゴミにしてしまうことです。

楽器やバイクなどの機械モノは、使わずに放置するのが一番の劣化原因になります。ジャックは錆び、ゴムは硬化し、バッテリーは上がります。3年前に売っていれば3万円になったものが、今日査定に出したらジャンク扱いで500円、なんてこともザラにあります。

「もったいない」と言って保管し続けることが、実は一番もったいないことなのです。モノは使われてこそ輝きます。あなたが使わないのであれば、市場に戻してあげるのが、そのモノに対する最大の敬意であり、あなたの資金作りにとっても最善の選択です。

録音して確認→次回:スペースが空いた快感を確認する

まずは部屋の写真を一枚撮ってみてください。そして、売れそうなモノをダンボール一箱分、あるいは部屋の隅にまとめてみましょう。

そこにぽっかりと空いたスペース。そこは新しいギターケースを置くための滑走路であり、新しいアンプを置くためのステージです。空間ができると、不思議と新しい風を入れたくなるのが人間の心理です。

さて、小物の整理がついたところで、次回は一番の大物、「乗らないバイク」の現金化について具体的に掘り下げます。面倒くさそう、買い叩かれそう、といった不安を解消し、それがどれだけ夢のある「機材購入チケット」に変わるかをお伝えします。

次のアクション

押し入れやクローゼットを開けて、「去年の今頃から一度も触っていないモノ」を3つだけ引っ張り出してみませんか?

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