こんばんは。今日も一日お疲れ様でした。
残業を終えて満員電車に揺られ、やっとの思いで帰宅。練習しなきゃという気持ちはあるものの、ギターケースを開ける気力さえ残っていない日ってありますよね。わかります。僕も以前は1時間は練習しないと意味がないと思い込み、結局平日まったく弾かずに週末を迎えることがよくありました。
でも、週末にまとめて練習しても、指が鈍っていて取り戻すのに精一杯。これだと一向に上手くなりません。そこで提案したいのが、忙しい平日のための15分間生存戦略です。目的は上達というより、指と脳の感覚を維持すること。たった15分でも、中身を濃縮すれば驚くほど効果がありますよ。
今日の課題:0か100かで考えず、細く長く指の回線を維持する
私たちはつい、練習に対して完璧主義になりがちです。基礎練を30分やって、曲の練習を30分やって…と理想のメニューを思い描いては、時間が足りないことを理由に今日はやめておこうとゼロにしてしまう。これが一番の敵です。
楽器の演奏は、スポーツと同じで身体感覚が非常に重要です。1日空くと感覚が鈍り、3日空くと指が他人のもののように感じてしまいます。逆に言えば、毎日短時間でも楽器に触れていれば、脳と指をつなぐ神経回路(回線)は維持されます。
今日の目標はシンプルです。家に帰って着替えたら、とりあえず15分だけギターを持つ。これだけです。上達しようとしなくて大丈夫。現状維持ができれば、それは立派な勝利です。これから紹介するメニューは、思考停止状態で始められるようにパッケージ化していますので、疲れた頭でも実践できますよ。
やり方:迷いを捨てる。3ステップの15分定食メニュー
15分という短い時間を無駄にしないための最大のコツは、何を弾こうか迷う時間をなくすことです。ギターを持った瞬間に指を動かせるよう、メニューを完全に固定化してしまいましょう。僕が実践して効果を感じているのは、以下の3部構成です。
① ウォーミングアップ(3分):指の寝起きを良くする
まずは、冷えた指と筋肉を温めます。ここでは音楽的なことは考えず、機械的な動きでOKです。
クロマチック練習: 1弦1フレットから4フレットまでを人・中・薬・小の指順で弾き、弦移動していく単純な運指練習です。
ポイントは速さよりも正確さ。メトロノームはなくて構いません。指のストレッチ感覚で行いましょう。
② 基礎トレーニング(7分):今日のメインディッシュ
ここが練習の核です。事前に決めておいた今、自分が課題にしていることを一つだけ集中的に行います。
例:FコードからGコードへのチェンジ、苦手なフレーズの反復、特定のスケール練習など。
7分間は意外と長いです。テレビを消して、ここだけは集中してみてください。昨日よりも少しだけスムーズになったかな?という小さな変化を探しながら弾くのがコツです。
③ 遊び・ご褒美タイム(5分):心の栄養補給
最後の5分は、完全に自由時間です。
練習中の曲のサビだけを弾くもよし、適当にジャカジャカとかき鳴らすもよし。
ギターって楽しいなという感覚を脳に残して終わるのが重要です。この5分があるからこそ、明日もまた弾こうと思えるようになります。
NG例:なんとなく手癖は練習にあらず。目的のない演奏の罠
初心者が一番陥りやすく、かつ時間を浪費してしまうのがなんとなくの手癖弾きです。
ギターを持って、いつものコード進行(例えばG→C→Dなど)をジャラーンと鳴らす。適当にペンタトニックスケールでソロっぽいことを弾いてみる。気づけば15分経っていて、ふう、練習したと満足してしまう。
厳しいことを言うようですが、これは練習ではなく暇つぶしに近いです。もちろん、リラックス目的として悪いわけではありませんが、上達や維持という観点では効果が薄いのです。
脳は新しい刺激や少し負荷のかかる課題を与えられた時に学習します。すでに無意識で弾ける手癖を繰り返しても、脳への刺激は少なく、現状維持すら怪しい場合があります。時間が限られている時こそ、今日はこれをやるという意図を明確に持つことが大切です。手癖を弾きたくなったら、それは最後の遊びタイムまで取っておきましょう。
録音して確認→次回:今日の自分を客観視して、明日にバトンを渡す
15分のセットが終わったら、最後に一度だけ、今日練習したフレーズをスマホのボイスメモで録音してみましょう。聴き返すのは数十秒で済みます。
弾いている最中は必死で気づかなかったリズムのヨレや、音のビビリに気づくはずです。うわ、全然弾けてない…と凹むかもしれませんが、それが現在地です。その悔しさが明日はここを気をつけようという具体的な課題を生み出します。
たった15分。カップラーメンが出来上がるのを待つ間に少し毛が生えた程度の時間ですが、この積み重ねが半年後、1年後に驚くほどの差となって現れます。
さあ、今日はもうこれ以上悩み事を増やさずに、サクッと15分弾いて、美味しいビールでも飲みましょう。


